17年にわたって知的に障がいのあるアーティストたちの創作活動を支援してきたアトリエ インカーブは、現代アートとして作品を発表・販売し、彼ら/彼女らが アーティストとして独立することを目指しています。この度、2冊の関連書籍ができました。 今回の昼の学校では、「アトリエ インカーブの活動」から「書籍に込められた物語」までを、アトリエ インカーブの現場で働くスタッフからお話させていただきます。
■日時:2019年9月29日(日)16:00~ 約1.5時間ほどを予定 ■会場:iTohen=大阪市北区本庄西2-14-18 富士ビル1F ■参加費:¥500(1ドリンク付) ■定員:30名 ■聞き手:鯵坂兼充<iTohen> ■スピーカー:林智樹<アトリエ インカーブ> アトリエ インカーブ チーフ。ギャラリー インカーブ|京都(インカーブ専属のコマーシャルギャラリー)の立ち上げに携わり、 作品の管理や国内外のアートフェア業務を担当。社会福祉士・学芸員の資格を有する。
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■書籍の紹介 ○共感を超える市場 つながりすぎない社会福祉とアート 2017年9月、「ATELIER INCURVE in ART FAIRS 障がいのあるひとの創作と市場」と題したシンポジウムを行いました。 本書はその講演録に加筆し、障がいのある人がクリエイティヴィティによって社会的・ 経済的に自立へ向かう姿を描き出し、障がいのあるなしに関わらず、人がその人らしくはたらく・生きる可能性を探ります。 東京大学大学院経済学研究科の松井彰彦教授は、市場は〈弱肉強食〉や〈競争〉のイメージがある一方で〈自立〉を助ける場でもあると語ります。 本シンポジウムでは、松井教授に「市場の力」について基調講演をいただき、アトリエ インカーブ代表の今中博之と「市場×福祉」をテーマに対談しました。シンポジウム講演録に加え、作品を市場につなげるノウハウをまとめたヒント集も収録。 障がいのある人の創作活動を支える皆さまに、理論や想い、実践などさまざまな角度から読んでいただきたい一冊です。
好きな人がいれば手を組めばいいし、嫌いな人なら手を切ればいい。選択肢の多い市場では「差別をしない取引」が可能です。つまり、市場の中には社会的に弱い人だから差別をするという行動規範は薄いのです。ゆえに、しがらみも少ない。だからこそ市場は、国を超えて人と人をつなげていくのです。 (今中博之「あとがき」より)
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○かっこいい福祉 村木厚子・今中博之 「自力と他力、内閉と開放、市場と制度ーフクシの葛藤は生の葛藤だ。 二人のプロフェッショナルが繰り広げる、手に汗にぎる次世代福祉論!」 —熊谷晋一郎(東京大学先端科学技術センター教授、小児科医)
低賃金、重労働、人手不足…… 福祉の仕事は他の業界に比べ、なぜ低く見られてしまうのか?厚生労働事務次官を務め、現在は生きづらさを抱える少女・若い女性を支援する若草プロジェクト代表呼びかけ人の村木厚子さん。自らも100万人に一人の先天性障がいがあり、知的に障がいのあるアーティストが集うアトリエインカーブを運営する今中博之。「制度」と「現場」の両側からが、「かっこいい福祉」を実現するにはどうするべきかを縦横無尽に語り合います。社会福祉に携わるすべての人へ、エールを送る一冊です。
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