2010.9.15 _ 2010.9.26
iTohenにて第176回目となる展覧会では、関東を拠点に活動する田中紗樹(たなか さき)氏をご紹介致します。
2009年度の夏の公募展[おんさ]に参加して頂いたのを契機に、彼女の活動を知りました。
その時期、偶然にも東京へ出向く機会があり、彼女が渋谷にあるアダンオハナギャラリーで開催していた個展[Drawing sounds]での展示作品を立て続けに拝見することができました。
彼女の作品は、もちろん“静止画”に違いないのだが、今にも動き出しそうな“流れ”を感じさせてくれる。 それは、田中紗樹の制作スタイルである【stay & work】の活動が色濃く作品に反映されているからではないでしょうか。
田中は「日常を移動させる」ことによって各地を旅し、その土地のカラー、リズム、温度を感じ創作を続けている。それらに触れ、体感することで身体を順応させ、更に蓄積してきた自身の既成概念をも再構築させていく・・・。
私が 彼女の絵から“流れ”を感じたのは、当然のことなのかも知れません。
[air rhythm]と題した本展では会期中、作家が全日滞在制作いたします。
まさに【stay & work】によって創られる空間をぜひご高覧下さいませ。
(記)SKKY/iTohen 角谷 慶
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田中紗樹 たなか さき
1984 2006 個展 2007 グループ展 2007 2006 受賞 |
アメリカ サンフランシスコ生まれ 女子美術大学 絵画専攻 卒業 「Drawing sounds」アダンオハナギャラリー/渋谷 swimy poject「おんさ」 会場_sewing gallery/大阪枚方 第3回ビジュアルアート大賞 最優秀賞 |
現在東京在住、主に関東で活動中。 アメリカに生まれ、香港に住んだ幼少の経験から、多くの生活文化に興味を持つ。 旅先で絵を残す「stay & work」の活動等、異なった日常の中でいかに絵を残していくか模索中。