2012.21 _ 2012.4.1
おばけ屋敷
大阪芸術大学で共に活動していた3人が、数年の時を経て再び作品を突き合わせます。
各々いかに変化し、また変わっていないのか。
お互い何が出てくるか解らないそんな状況・・・・・・
ふと、『おばけ屋敷』と云う言葉が浮かびました。
・
iTohenにて第216回目となる今展では、関西を拠点に活動を続ける鍛治本武志氏、池田慎氏、佐川ひとみ氏をご紹介致します。3名によるグループ展としての発表になります。
鍛治本さんは、2011年の3月に個展を開催しました。とても自信なさげで、でも創作こそが彼の精神の根本を支えており、なんとか解決の糸口を見つけるためにできる限りの努力はしておきたい。そんな印象を感じさせる方でした。
ところが発表後、自分の立ち位置を客観的に見出したのか、躍動的な活動を始めます。
その一つが、自ら企画した「おばけ屋敷」と題した3人によるグループ展。その“おばけ”とは、何を意味するものなのか?
表現の方法は、様々ですが、あえてテーマを設けて挑む今展。
各々の視点に是非、ご期待頂ければと思います。
<記> iTohen 鯵坂 兼充
・
鍛治本 武志 Takeshi Kajimoto |
1974
1997 2000 2001 2002 2008 |
大阪府生まれ 大阪芸術大学デザイン学科グラフィックデザインコース卒業 第2回サムホール大賞入選 個展 「鍛治本 武志展」(シティギャラリー) グループ展 「思考Ⅷ①展」(シティギャラリー) |
◆ 「自分は駄目だ。」 時々絵を描いていている時にこんな思いが突然湧き出て押しつぶされる気持ちになる事があります。 「もう絵をやめないといけないのでは・・・。」 それは本当に言葉では表せない絶望的な気持ちです。 でも最近気づくのは、それは絵のどこかが部分的に間違っている時や何かが足らない時、現時点に変更を与えなければいけない時に なぜかそんな気持ちになるようなのです。 「ひょっとしたら神様か何かがアドバイスしてくれているのでは・・・。それだったらそれでもっとやさしく教えてくれたらいいのに・・・・他にも伝える方法があるだろう・・・。 いや単に自分の感覚の危機感から来るのか・・・。それにしても、こんな繰り返しがずっと続いて自分は持つのだろうか・・。」 今ではその絶望感も少しは味方になると考えれるようになったのですが、絶望感に打ちひしがれている時の気持ちは本当に地獄、恐怖です。 こんな状況はまさにおばけ屋敷。 ・
|
・
佐川 ひとみ Hitomi Sagawa
1978年生まれ
2003年大阪芸術大学美術学科彫刻コース卒業。
◆
私の手で作ったはずなのに、私自身よくわからない謎の生き物たちです。