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開催期間=2025.3月8日(土)〜3月24日(月)
11:00〜18:00 最終日のみ〜17:00
毎日いつでも絵を描いておらずにはいられない齊藤彩(さいとう・あや)は、描くことで生のリズムを刻む画家である。
丈135cmのロール状の画用紙を適当な幅にカットし、主に油彩でいつも掌や指を使い、あらかじめ完成図を構想することなく、不意に絵の始まったところから大胆に繊細にひたすら気分の赴くままに描き進めていく。
そうして現われ出るのは不思議で壮麗な図像。強度の日常から抽出された非凡な光景。秘められた欲動が外界へと湧き上がってきたかのような絵画。・・・それらは、恐るべき正直な絵画。
本展では、自由画家・齊藤彩から日々生まれ出る多様な作品の中でも、折々に出現する女の像を中心に選んで並べます。アンニュイな魅力を湛えた彼女たちは一体どこから来たのか?誰なのか?もしかしたら画家の分身なのか?
是非会いにお越し下さい。
ギャルリー宮脇:宮脇 豊
*以前、京都場(きょうとば)にて企画展を開催されている折に拝見しました。その時の衝撃・・!奇妙だったり、生々しかったりと言う印象が先に来て、しかし時間を掛けて何度も眺め返していると、そんな表層的なことはどうでもよくなり、ただただ画家が真摯に画面に向かって対話し、仕事をしているその姿勢が感じ取れてきて、私の中のどこかで一部、淀んでいだいた箇所がすーっと流れ出た思いになりました。京都の老舗画廊であるギャルリー宮脇さんの惜しみないご協力で本展が実現することになりました。ぜひ、この機会に齊藤彩さんの表現を体感して頂きたいです。
coffee books gallery iTohen アジサカ・カネミツ
略歴
1981年 東京生まれ・横浜市在住
2003年 女子美術大学洋画専攻卒業・美術館収蔵作品賞受賞
2004年 第1回フォイルアワード・グランプリ GEISAI 5 奈良美智賞
2005年 第25回グラフィックアート一坪展グランプリ
リトルモアより「齊藤彩作品集 だるまさんがころんだ」出版
2008年 COLOR IMAGING CONTEST 勝井三雄賞
2015年 ドイツ・ライプチヒ Das Japanische Haus.e.V に滞在制作し発表
横浜市民ギャラリーあざみ野で大規模個展「齊藤彩2003~2015」
2018年 「高橋コレクション 顔と抽象—清春白樺美術館コレクションとともに」清春芸術村(山梨県北杜市)に出品
京都・ギャルリー宮脇の常設作家特集展「THE ESSENCE」に出品
2021年 武蔵野美術大学鷹の台キャンパスで、齊藤彩×中屋敷智生2人展「歩く—感覚と思考の交差点
女子美術大学ガレリアニケ(杉並)で「ニケキュレーターズセレクション#5 齊藤彩展」
アートフェア ART OSAKA 2021(会場:大阪市中央公会堂 )ギャルリー宮脇ブースに個展形式で出展2022年 ギャルリー宮脇で齊藤彩×中屋敷智生2人展「歩く – 彷徨の記憶をはぐくむ時間」
アートフェア ART OSAKA 2022(会場:大阪市中央公会堂)に西脇直毅との2人展形式で出展
和歌山県立近代美術館コレクション展2022秋冬「特集:田中恒子コレクション」に油彩ドローイング12点が展示される
京都場で個展(ギャルリー宮脇共催企画)を開催しNHKテレビ日曜美術館アートシーンで紹介される2024年 齊藤彩作品名付けプロジェクト展-絵を読む タイトルは必要か-(銀座・永井画廊)
世田谷区立経堂小学校5年生に授業「齊藤さんの作品に題名をつけよう!」(ゲストティーチャー・杉浦幸子)
2025年4月ギャルリー宮脇で新作展予定