2015.1.21 _ 2015.2.1
iTohenにて第286回目となる今展では、更家なおこさん(文)とにきまゆさん(絵)が共作として上梓された『道しるべ』と言う絵本の原画をご披露します。
『道しるべ』展 開催にあたって
3.11以降、全国から集めた絵本を被災地に届け、ワークショップを 企画し、こころのケアをお手伝いしてきました。 活動の中で感じた「安心して自分の気持ちを語れる場所がない」ことへの危機感。 そこから生まれた絵本「道しるべ」。
絵本カウンセラーの更家 なおこ(文)と絵本作家のにきまゆ(絵)がコラボレーションしてつくりました。 1人ひとりのこころの中には、必ず「小さな希望の灯り」が ともされている、そのことを思い出すきっかけになれば・・・。
「道しるべ」は一人で、誰かと、複数で、「気持ちを共有」することで 自分の内側を整えることができる、セルフケアのための絵本です。
被災地に限らず関東関西でも「道しるべワークショップ」を通して、多くの 方々に気持ちの共有が果たす役割の素晴らしさを伝えてきました。
南相馬での原画展から・・・
「原画が発するパワーに心の芯から癒され、ワークショップで自分のことを伝え、ほっとしました」
プレゼントされた道しるべ絵本から・・・
「絵本をみていると少しずつ自分の中から感情が引き出され、思いが生まれて伝えたくなります」
そんなうれしい声が聞かれる「道しるべ」絵本原画展、ぜひ足を運お運びください。
記載_更家なおこ<文> にきまゆ<絵>
《期間中のイベントのお知らせ》
◆1月24日
・道しるべワークショップ
14:00~16:00 (絵本道しるべを使った心のワークショップです)
・被災地の現在(いま)と心を考えるトークイベント
17:30~19:00 (石巻と南相馬からトークゲストをお招きしました)
◆1月25日
・絵本とアートでこころをつなぐ教室体験講座
13:00~15:00
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更家なおこ Naoko SARAIE
絵本セラピスト。岡山生まれ、大阪芸術大学卒業。
ニッサン絵本と 童話のグランプリ優秀賞、アンデルセンのメルヘン大賞、
JX主催 「童話の花束」第2回童話大賞審査員他。
大阪総合デザイン専門学校 にて絵本コースの講師、企業にて人材育成コンサルティング・研修 講師を経験。東日本大震災直後から現地入り「絵本でつなぐプロジ ェクト」を通じて心の支援活動を展開中。
現在はアートセラピーや心理学を取り入れた「大人が味わう絵本講座」を主宰。芦屋在住。
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にきまゆ Mayu NIKI
鳥取に生まれ、大阪で育つ。
大阪総合デザイン専門学校卒業後、保育園向け雑誌や児童書の挿絵などを中心に活動中。絵本に「パンやのコナコナ」(文:どいかや ブロンズ新社)児童書に「こぎつねい ちねんせい」(作:斉藤洋 あかね書房)がある。
東日本大震災後、専門学校時代の先生でもある著者(更家なおこ)と 共に「絵本でつなぐプロジェクト」の一員として、「道しるべ」の 制作に携わる。茨木市在住。
受賞歴
2004、キオッジャーヴェネツィア国際イラスト・絵本原画コンペティション イラストレーションコンペティション 特別賞受賞 他