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キタムラハルコ 展 「小さな願望」

iTohenにて第255回目となる今展では、現在、関西に拠点を置くキタムラハルコ氏をご紹介致します。


特に震災の後から、日ごろの生活をゆっくりと味わいたいと思うようになりました。
ところがせかせかと動き回る性質、時間に追われる日々。
なんだか理想は手を振ってさよならと言っているようです。

けれどもその時々に願っていることはあるはず、
小さな芽をつなげていったら見えてくるものがあるかも という興味から描き始めました。

<記> キタムラハルコ

キタムラさんは、普段とある会社の制作部に勤めながら、イラストレーターとして活動を続けている作家です。そして家族を支えるひとりの母親でもあります。日々の業務を忙しくこなす中、イラストレーションや絵を制作する時間はもっぱら夜になると言います。ただ、キタムラさんにとっては、会社へ出勤することも、家事をこなすことも生活する上での大切な一部分であり、またそのなかで体験したことや感じたことが、キタムラさんの作品の題材となっているようです。

展覧会の打ち合わせを重ねる中で、キタムラさんが絵を描く時に、心におもい浮かべている“言葉”をいくつか挙げてもらいました。

例えば…
<ひとりの時間> <静けさに包まれていたい> <やさしい> <みんなの声が聞きたい> <めんどくさい自分を愛したい> <いたずら> <もうひとりのわたしとそっと笑う> <歩みをとめる> <ぐるぐるめぐっては戻ってくる> <見えないものに手をのばす> <その先> …などなど。

日常の中では言葉には出さないけれど、心には秘めている、願いや望みの数々。
キタムラさんは日々の出来事を創作することで整理し再構築させ、小さなものにも光を当てることで、より前向きに物事を捉えようとしているのではないでしょうか。

一日の締めくくりに設けるこの時間は、丁寧に生活する上でもまた自身を成長させる上でも
キタムラさんにとっては必要不可欠な存在なのだと思います。

『小さな願望』と題された今展。
是非、この機会に足をお運び頂き、ご覧頂ければ幸いです。

<記> iTohen 角谷 慶

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キタムラハルコ Haruko Kitamura

静岡県浜松市出身、兵庫県在住。
2007年4月 ギャラリーvie 第3期イラストコース終了
2008年4月 ギャラリーvie 第4期絵本コース終了

■展示履歴
2013年10月 iTohenにて個展予定
2013年 9月 「おんさ選抜巡回展」Onomachi α(和歌山県)
2013年 9月 「ことばじてん」ギャラリーひなた(大阪府)
2013年 7月 コラボ三人展「夏なんです。」ART HOUSE(大阪府)
2013年 7月 第6回「おんさ」ondo(大阪府)
2013年 5月 「Tシャツ展」チロル(奈良県)
2013年 4月 「Start!」アトリエ&ギャラリーosampo(大阪府)
2013年 4月 「春のパン祭りvol.3」caneton(大阪府)
2013年 3月 「期間限定ショップgigi」西宮阪急(兵庫県)
2013年 2月 「Vie Girls Festival vol.2」ギャラリーVie(兵庫県)

2012年11月 「期間限定ショップgigi」西宮阪急(兵庫県)
2012年11月 三人展「カヌトンの森へようこそ」caneton(大阪府)
2012年10月 「おたより2012」galerie6c(兵庫県)他
2012年 8月 「ブックマーク展」チロル(奈良県)
2012年 7月 「ことばじてん」ギャラリーひなた(大阪府)
2012年 6月 個展「夏のしじま」ギャラリーひなた(大阪府)
2012年 6月 第5回「おんさ」LA GALERIE(大阪府茨木市)
2012年 4月 「春のパン祭り」caneton(大阪府)
2012年 1月 「gigi ~みんなで西宮へお散歩するよ~」西宮阪急(兵庫県)

他、個展グループ展 多数参加

キタムラハルコ  オフィシャルサイト