2014.2.5 _ 2014.2.16
iTohenにて第263回目となる展覧会では、関西を拠点に活動する清水マコさんとテラサキユミさんをご紹介致しております。
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[静かな時間]とは清水マコさんとテラサキユミさんが約3年の周期でつくり上げていく展覧会になります。過去には2007年、2010年とこのiTohenで開催し、今回で3度目の発表となりました。
もともと2人は10年前に知り合い意気投合したことから、その後も友人として、またお互いの表現を尊重し素直に意見が言い合える同志として関係を深めていくことになりました。
2人の絵は、どちらも共通して風景を写実しているのではなく、記憶や感情といった言葉では言い現すことの出来ない心象風景を描いています。心の奥底から湧き出てくるイメージに目を凝らし模索しながら丹念に画面を構成していく… その何物にも代え難い充満した時間のことを2人は[静かな時間]と名付けました。
約3年という周期を設定して定期的に展覧会を開催することは、2人にとってその時間の足跡を確認することができる大切な機会でもあります。
また此処を一つの通過点とし、新たな時間を創りだす為の出発点にもなることでしょう。
彼女たちの絵を眺めながら、しばし立ち止まり
私達一人ひとりに流れる静かな時間をこの機会に見つめていただければ幸いです。
iTohen 角谷 慶