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SUSTO EXHIBITION “傘をさすと、色がさす”

”SUSTO”の傘づくり

「体験で彩る」

SUSTOの傘は、作家の過去の体験をモチーフとしてデザインしています。

それは一つ一つの体験を大切に考え、丁寧に重ねていくことで新しい感情を生み出し、人生をより彩り豊かにしてくれるという作家の考えからです。傘を開くたびに、改めて体験することの大切さを感じられるきっかけとなり、そして今後も新しい景色、新しい色に出会えるよう心を込めて制作しています。

「色と質感の追求」

SUSTOの原画は、コラグラフという版画手法で作られています。

繊細でありながらぬくもりをもつSUSTO独自の色づかいは、なつかしい気持ち、はっとする気づき、強烈な情動など、私達が人生で出会う様々な感情の機微を想起させます。

SUSTOの色が最も表現できるよう、素材も厳選。木材やチケット、布など、種類も大小も様々な素材ひとつひとつの個性を活かし、遊び心豊かに組み合わせることで、色の特徴を最大限生かすとともに、版画特有のかすれや重なりといった質感を楽しむことができます。

「職人のこだわり」

SUSTOの傘は、ひと張りひと張りが職人による手作りです。品質の低下を避けるため、数量を限定した受注生産方式を取っており、ご注文から出来上がるまでに少しお時間を頂戴します。

その分細部に至るまで材質にこだわり、末永くご愛用いただけるよう真心を込めて作っています。丹念につくられた世界に数十本しかないオリジナルの傘は、大切なひとへの贈り物にもぴったりです。


KATO YUI

1992年京都府生まれ。服飾テキスタイルデザイナーであった祖父の影響を受け、京都精華大学に進学。グラフィックデザインを専攻するなかでコラージュとリトグラフを組合わせた版画手法コラグラフに出会う。版画のもつ偶然性・一回性といった特徴のなかに、何かを初体験をするときの新鮮な感覚を見出し魅了される。その後、自然や生活のなかから素材を集めコラグラフに使用することで、独特のあたたかみと素材感をもったスタイルを築き上げた。

幼少期に祖父の工房で体験した、何千本と並ぶ染色顔料の色見本の瓶や、そこで日々つくりだされる日常に溶け込むアート。そんなアートと暮らす生活を自分も表現しようと、「いつのまにかアートに溢れる生活」を作品制作のテーマとしている。

「傘をさす」という行為がもたらす空間の瞬間的変化に、強烈な印象や感動の体験を自由につくる可能性を感じ、2013年より傘づくりを開始。試行錯誤を繰り返し、2019年“SUSTO” をリリースした。