2019.2.8 _ 2019.2.24
西田隼人さん、そして下田修司さんは旧知の仲だそうです。ロンドンでアーティストを志し放浪していた前者。そして共に路上で作品を販売していた時代もあったそう。西田さんも、下田さんも“いい歳”になり、家族を養うための職を得て少し「角が取れた」のでしょうか・・。今回、家族で展示をしてみたいのだと言うご要望を受け、このような機会となりました。正直、「学芸会」の域を超えないのでないか、、、iTohenが15年掛けて培ってきたつもりの「ブランド」が失墜するのではないか、、、そんな浅はかな心配はよそに、浅さは展示を観れば一目瞭然、深みへと転換され、ある意味ではとても先鋭的な内容になったと感じております。
彼ら彼女たちが作ってきた「家族」と言う単位は、子育てにお困りの方に実に柔軟な視点やヒントを与えてくれるのではないでしょうか。
「社会彫刻」を提唱した、かのヨーゼフ・ボイスは「事業の芸術化」を推進したと関西在住の美術作家:森村泰昌さんは自著『美術、応答せよ!(筑摩書房)』で書かれていましたが、その思考の形式を借りれば、これは「家族関係の芸術化」とも言えなくはない。そのように感じております。
この機会にぜひ会場まで、その言わんとする雰囲気を感じ取りにいらしてください。
記載=鯵坂