先日、この企画展の準備の為に、ナカムラの作品を久し振りに観せてもらうことになった。場数が物語るように技術面の向上は勿論の事だが、元々持っていた独自の“毒”が更に強くなったように感じた。
この“毒”は何に対してのアンチテーゼなんであろうか？
その毒はキノコ類と同じく“ワライダケ”も含まれている。これがナカムラの創作活動の魅力を支えているように感じる。その意表をつく、いくつかの作品は鑑賞者にシリアスで攻撃的な毒だけを感じさせるものではないだろう。全く絶妙な“毒の盛り具合”なのだ。

『描かずにいられない・・・。作品を観た人が笑ってる顔を想像して描く。そして、僕の作品を観て笑ってほしいんです。』とナカムラは言う。精力的な理由が分かりやすいほど伝わってくる。

今展では、ペインティング、ドローイング数十点に加え、立体作品も数点、展示致します。ぜひともご高覧下さいませ。