2005.10.11 _ 2005.10.16
<紹介文> |
女性2人による展覧会<PLAY>。常に生活、また活動自体を含め、現在形であることをスタイルとする2人が提示したタイトルである。
中島は主に絵画・版画を学生時代から専攻し現在も作家活動を続けている。 昨年は久々にグループ展のメンバーとして参加をし、表現を完成形として多様の目に触れる機会を設け新たに生まれるコミュニケーションを刺激としつつ、そこに存在する自身の作品に向けられる感性が伴った意見に耳を傾け、改めて自己の作品に対して客観視する。その一連の出来事を忘れていた『感覚』だと印象的な言葉をこぼした。 一方、松原は一時の休止期間があったものの映像表現を主体として活動を再開した。今回の展示で、面白いのは偶然にも作品の題材としてよく利用するのが互いに近所の公園だと言う。そのことを松原は『リンクした』と語った。 距離の絶妙さがこの2人の制作へ傾ける情熱を再燃させた理由とも取れよう。中島の作品は常に根底に同じ流れを醸しながらも、異なる技法やカラーにより様々な広がりを魅せる。 <作品>というものは、それ自体で<自立>すべきはずのもので常に能動的な役割を担うはずだ。でなければ、発表というというステップを必要としないだろう。 だが果たしてそれだけであろうか・・・? この2人が狙うべき所は違う。そこに存在し、それを発見し再構築すること。そういった過程を経て新しく『誰か』が入り込む『隙間』を創ること。または新たに『リンク』されるきっかけとなることを願う。 <記> SKKY 鯵坂兼充 ・ 2000年 第25回全国大学版画展(町田市立国際版画美術展) ・ 松原彩 |