2005.9.13 _ 2005.9.18
夕方、小学校から帰ってきたのだろう。
水田をわたる風の声に混ざって子供達の声もだんだん大きくなってくる。
隣のうちから美味しそうな音がする頃、虫たちの声がいっそうにぎやかに鳴り響く。
里山のアトリエではいろんな音が聞こえる。
ここに移る前は聞こえなかった窓から聞こえる穏やかな音。
いや、聞こえていたはずだが心に届いていなかったのかもしれない。
自己を表現するためにはからだの感覚を豊かに、鋭くしなければならない。
そのためのからだづくりが必要だった。
家をつくり、薪を集め、作物を育てる。それと同じように絵を描く。
昔から続く里山での暮らしを学び、自然と共に生き、初めて動き出した感覚。
自然のなかで受けたリズムをからだで感得していく。
日々を大切に、自然の音を心に刻み、 記憶として留めておいたものを表現し続けたいと思う。
<記> 高田竹弥
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本展では、高田竹弥氏の新作十数点を発表いたします。 関係各位の皆様、是非ともご高覧下さいませ。
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高田竹弥(たかた たけや)
兵庫県生まれ
1992 金沢美術工芸大学/美術学部 油画専攻 卒業
2003 伊賀の里山にアトリエをつくる
近年の活動
-2005-
1月 「オークション展」すどう美術館(東京/銀座)
7月 「ミニアチュール・神戸展 vol.5」(神戸・ギャラリー島田)
8月 「そらみいと」soramimibunco×iTohen 協同企画(大阪)
-2004-
2月「いろいろ展」 sewing gallery(大阪)
3月 第8回 「若き画家たちからのメッセージ2005」展 すどう美術館(東京/銀座)
6月 「COMING ART展」 すどう美術館(東京/銀座)