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成瀬 修 展

<紹介文>
今回、iTohenにて第20回目となる企画展では作家:成瀬修をご紹介致します。

成瀬修と 筆者である私は専門学校時代での同窓生でもある。彼は作家としての道を歩み、また私はその活動する人々のサポートをする道を歩むことになった。彼とは学生からの付き合いとなるが出逢った当初から、周囲とは一線を画した独自の雰囲気と作風を既に備えていた。彼にとって、あとはどう社会と接点を持つか・・だけのことだったように今さらながらに考える。
彼の描くモノは少々、奇妙と思われる世界が表現されている。簡単に言えば“不思議”な世界観で現代的なシュールレアリストとでも言えるかのようだ。彼のアイデアの源泉となるものは、ごくごく身近な日常から湧き出てくるという。かのシュールレアリスト達が試みた“現実以上の現実”を見出そうとする活動を考えた時、成瀬自身はそれとは違い、実際にそのような世界に住んでいる住人としての<報告日記>のようにさえ思える。彼はある意味では、その風景を正しく捕らえるカメラマンでもあり、記者でもあるのだ。
成瀬の作品は観覧者としての私達に、まず既成概念を取り払うことを無言のうちに要求し、素直になるまで待ち続ける。そうしているうちに想像に拍車をかけ、その世での特有の会話ができる余白を作り上げる。そうして楽しむべき作品とも言えるかも知れない。

一年程前、彼は活動拠点を関西から関東に移した。作家も含めさまざまな人種が往来する東京に身を置き、いろんな人と対話し、いろんなモノを吸収して自分自身をさらに磨くためだと言う。また商業美術家として生計を立てて行くための“入口”として、東京という環境を選択したのだそうだ。関西での個展は約1年半ぶりとなる本展では、26個の<アルファベット>が登場する。その<アルファベット>が彼の世界へ持ち込まれた時、どのように表現されるのかが楽しみである。

皆様、是非ともご高覧下さいませ。

<記> SKKY 川上勝己

成瀬 修(なるせおさむ)

1978年
2002年2001年

2002年
2003年

2004年
2005年

生まれ。
大阪総合デザイン専門学校 卒業<38人展> ギャラリー御堂筋(大阪:心斎橋
<Double Impact展> Gallery Spoon(大阪:天満橋)
<spring 29 展> FUKUGAN+(大阪:心斎橋)
<小さな小さな大展覧会> PAPERVOICE(大阪:南船場)
<成瀬 修 個展> カンテ・グランテ(大阪:北区中津)
<成瀬 修 個展> ギャラリーエフ(東京)
<26> iTohen(大阪:北区本庄)