2006.6.7 _ 2006.6.11
<紹介文> | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今回、iTohenにて第34回目となる企画展では、関西を拠点に活動を続ける尾崎カズミ氏をご紹介致します。
過去にグラフィックデザイナーとしての勤務経歴を持つ彼女はなるほど、空間の取り方が絶妙だ。 <プリントゴッコ>という簡易的とは言え“版画”という手法を用いる事により、キャラクターそのものの個性が出過ぎないように配慮されているのも、イラストレーションを前提として活動を続ける彼女ならではの構成方法、演出方法かと言えるかも知れない。 本年、玄光社「イラストレーション」での誌上コンペである“ザ・チョイス展”に応募し、賞を獲得した彼女は、自信とは正反対の何とも言えない不安な心持ちにとらわれたと語る。 今回の個展は彼女にとって初めての開催だ。そういった機会で、本来の[自分自身にとっての描く意味、表現する事の意味]を見つめ直す機会にしたいと意欲を見せてくれた。 作品に良く登場する女の子は、あたかも自然の一部となる事を願うように描かれている。尾崎氏本人が望んでいることが、そのまま素直に表現されたものなのか、それぞれが葉っぱになりすまそうとしたり、木になりかわろうとしたり・・・ そういった場面を今回<はっぱごっこ>と括ることにした。 さて、この企画展で、彼女が新たに獲得する新境地は一体どんな形のものなのであろうか? 誠に私事で恐縮だが、筆者である私と同じ年の表現者である彼女に心から応援のエールを送りたい気持ちである。 <記> SKKY 鯵坂兼充 ・ 尾崎カズミ Kazumi Ozaki
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