今回、iTohenにて第130回目となる今展では、関西を拠点に活動を続ける内田京介(うちだきょうすけ)氏をご紹介致します。
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表現のジャンルに拘らず、時に映像、また音楽と軽々と越境する内田の今回の展開は、平面での“出力”をメインと据えているようだ。
幼少より、ひたすら“絵描き小僧”だったと語る彼は、絵そのものを作り上げて行く上で生じる快感といった“わたくし的”な観点よりも、近年ではその反動とも言えるほどの客観性を重要視している。
自分の手から表現が、いかに離れるか?
いわば自身の中の無意識の領域と対談して、その都度、適した役者を配して“出演”してもらうと言うことでもあるのか。彼について取材を重ねるうちに、そのような印象を私は抱いたのだ。
作品中によく登場する“蝶”。 それはあたかも怪しげな妖女のごとく、艶やかに飛び交う様を表したメタファーであるのか。
もっと端的に言い表したかったのか、展覧会のタイトルにもあるように、最近では『化粧品』を画材の一つと考えて積極的に用いるようになったそうだ。 なかなか面白い選択である。
彼の考える『化粧』の持つ意味。その事を探りつつ鑑賞するのも一つの楽しみ方かも知れない。
旧作また新作を加え今展では約30点の作品を発表致します。
<記> SKKY | iTohen 鯵坂兼充
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内田京介 UCHIDA,Kyosuke |
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[略歴]
2002年 大阪デザイナー専門学校絵本科卒
2002年 初個展(雲州堂)
2002年 巡回展(カンテグランデ)
2002年 第一回アートストリーム参加(以後毎年参加)
2003年 企画展エホンノミライ参加(neutron)
2005年 アートビートKYOTO参加
2006年 現代美術インディペンデントCASO参加(以後毎年参加)
2007年 第七回SICF参加(青山スパイラルホール)
2007年 9X9 exhibitionSpiral参加(青山スパイラルホール)
2007年 個展Blemish展(アートハウス)
2008年 企画展 版画を編む(ギャラリーそら)
2008年 からほりまちアート受賞展(クーデリーカフェ)
その他様々なアートイベントやグループ展に参加。
クラブイベントでの映像展示やライブペィンティング、作品展示など。
音楽作品をバンドやソロ、ユニットで発表。
ライブ活動なども行い、半野善弘, AokiTakamasa,eater,和泉希洋志、トウヤマタケオなどと共演
内田京介 Official Site |
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