2008.5.21 _ 2008.6.1
今回、iTohenで、第121回目となる本展では関西を拠点に活動を続けるハカタ氏を5月21日(水)から6月1日(日)までの間にご紹介致します。
ハカタ氏は、学生時代に粘土を使った立体制作に目覚め、やがてそれを主人公にしたアニメーション制作へと没頭していき現在に至る、若手の女性作家である。
脚本から舞台設営、そして撮影から編集までの全てを一人でこなす彼女の仕事量を想像する限り、その途方もなさと綿密なる計画性にひどく感心させられる。
しかし、ここはあえて正直に私の感想を述べさせてもらおう。
作品を拝見する限り、まだ、自身の「開かずの間」の扉を開けていない印象がする。というのも創造よりも“制作という名の労働”に追われている気がするのだが、この個展開催を契機にこの目前にある少々重めの扉をどう開いていくのかが、私としては非常に大きな期待を寄せている部分である。本人にとっても私が思う以上に考えていることではないのだろうか? だからこそ醍醐味があるというものだろう。
今展では、クレイアニメーションの上映と実際に使用した舞台や小道具、またそれらをポラロイドカメラで収めた写真を展示。労働から解放されオンリーワンの創造性へとシフトしようとする転換期にあたる今展。大いに“化けそう”な予感である。
<記> SKKY/iTohen 角谷 慶
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<略 歴> | |
1984年生まれ。福岡出身。 創造社デザイン専門学校(大阪)卒業。2004年 個展 ハカボシワンダーワールド(アイビーギャラリー_大阪) 2005年 個展 ネガティブの向こう(ギャラリーピチクリ_大阪) 2005年 国際アニメーション・デー2005 in 京都 2005年 学生作品プログラムにてクレイアニメ作品「CHICKEY」上映 2005年 アイビーギャラリー招待交流展覧会参加 2006年 グループ展 OTOGI CAFE(ギャラリーピチクリ_大阪) |