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村東 剛 写真展「おとちゃん」

2007年1月下旬。
ペットショップから、わが家に小さな家族がやってきた。

コザクラインコの「おとちゃん」

最初は小鳥を飼うなんて予定はなく、犬、猫、フェレット、ハムスターなどを予定して、 飼い方などを参考にしようとネットサーフィンしていたのだが、小鳥のページに思いがけなく 愛らしいつぶらな瞳の小鳥を発見。
「かわい~なぁ。この種類にしない。」と妻にいってみると、簡単に賛同してくれ、
なぜだかトントン拍子で物事が進む。

今までの経験から良い方向にいく時はスピードが速いものだ。

冬に迎えたので温度管理などいろんなことをしなくてはならない。ひなから飼うので特に餌やりも必要。 3時間に1度なので、夫婦でどこかで遠出する時間もなくなった。
毎日がなんだか「おとちゃん」ペースになる。意外なほど大変。
少し経つとおとちゃんもひとり餌になり、やんちゃ度も増し、こちらが何かをいうと鳴いたりと コミュニケーションをとれるのがわかってきた。呼ぶと掌に飛んできたりする。かなり賢い。

当然親が子供を撮るごとく、その記録としての写真を撮る自分がいた。
いろんな顔をするおとちゃんは被写体として申し分ない。もう可愛くて親バカ炸裂になる。

だのに、ペット写真展は沢山あるのに「小鳥」はないものだなぁ。

それならと自分がすることを決心する。

とりあえず写真展「おとちゃん」

その愛嬌があり表情豊かで美しく「いきもの」としての面白さを、
今回のiTohenでの写真展で堪能していただければ幸いである。

<記> 村東 剛

今回、弊廊では関西を拠点にフリーランスのカメラマンとして活動を続ける村東剛(むらひがしごう)をご紹介致します。

ひょんなことから始まったコザクラインコ『おとちゃん』との生活は、写真家・村東剛にとって今までにない新たな制作の動機となった。日々、驚異的な発見を与え続けてくれる<生きる被写体>に対し、飽きることなく夢中でシャッターを切り続ける作家の姿が目に浮かぶ。それはただの記録としてだけではなくカメラを介して<人と動物>とのコミュニケーションの糸口を探し求めているいるようにも思えてくるのだ。

<シーグリーン>という美しい異名を持つ『おとちゃん』を単色を基調とした背景に収めた
撮り下ろしの写真 約100点を展示予定。どうぞご期待下さいませ。

<記> SKKY/iTohen 角谷 慶

村東 剛

<略 歴>
1966年大阪生まれ
大阪を中心にフリーランスのカメラマンとして雑誌、広告などで活動するかたわら
ギャラリーでも作品を発表している。

Official Web Site ムラヒグラフ
<個展履歴>
1992
1994
1995
1997
2004
2008 2月
2008 3月
『画く男の物語』_NORTH FORT/大阪
『テントの木の下で』_プラネットステーション/大阪
『ミーハー・ノーツ』_中之島公会堂/大阪
『FU-FU』_Blue Nile/大阪
『shan』_plus OMO Gallery/大阪
『おとちゃん』_iTohen/大阪
巡回企画展_森岡書店/東京 日本橋茅場町