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吉田実穂 展 “みどりいろの旅”

“みどりいろの旅”と題した吉田実穂さんによる、ここiTohenでは初めての展覧会です。創作と、自身の「自由さとは何か?」を求めて関西に拠点を移してきたそうです。出身は静岡県。通常の思考なら、そのまま北に向かい、活動の効率の良い“東京”を目指すはず。しかし、彼女は関西を選びました。事務系の仕事を生活の糧に、そしてその糧で得た時間を使い、創作と“山登り”の時間に費やしていると言います。暇を見つけては近場の山に一人で入り、散策を欠かさない吉田さんは、健康維持もあるかも知れませんが、それよりは意味のある孤独を得るために、また創作の源となる「描くべきもの」を探しに言っている様子です。・・・とここまで説明すれば、“みどりいろの旅”と題した理由がおわかり頂けるかと。話し合いをしている間に、そもそもタイトルがいるのか?そんなテーマが浮上しました。絵の展覧会ならば“吉田実穂 個展”で良いのではないか・・とも考えなくはなかったのです。しかし、映画や、小説や音楽などの他の芸術の分野を広く観た時に、タイトルでまず興味を持って頂くのも一つの手ではないか・・・。そういった結論に至ったのです。

芸術は難しい。。絵は難しい。。そんな言葉があちこちで聞かれて久しいです。もしかすると、私達が住むこの日本(日本だけではないと思いますが)では、そういった概念が充満しているのではないでしょうか

言葉を頼りに、“あ、なんか気になる”と思って頂けたら、それはきっとあなたの中にある“見に覚えのある何か”だと私は感じています。その“何か”に対して欲求を見出すこと。それは他ならぬ、自分を少し知ることに近づくことだと思います。自分を知ることに欲を持てば、もしかすると、自分以外の周りの人たちに興味が芽生えるはず。そうすれば、言葉にすればやや陳腐かも知れませんが、優しい環境を作ろうと努力しようとするのではないでしょうか。

記載=鯵坂兼充

吉田実穂 Miho Yoshida

1986  静岡県生まれ
2009  京都精華大学芸術学部造形学科洋画専攻卒業

個展

2011 「根の音」 conaruギャラリー/静岡

2014 「平地の底の波音」 ギャラリーブランカ/愛知

2016 Oギャラリーeyes/大阪

2019 「間の記憶」 ギャラリー301/神戸

グループ展

2008  「Still Moveing-その地に触れて-」 春秋館ギャラリー/京都 

2012  HANARART 大和八木会場 榎本家/奈良

レジデンス

2016 Arteles / Haukijärvi,フィンランド


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