2016.7.20 _ 2016.7.31
姉妹は似ていて、違いが目立つ。
時に親しくて、時に近づけないひと。
いちばんはじめに、自分を照らし合わす鏡のような存在。
知っているようで知らない芯が互いにある。
それでいて雰囲気が似ているってなんだろう。
私にとって姉妹は、そういう不思議な関係に見えます。
児玉 彩
iTohenにて第324回目となる展覧会は関西を拠点に活動される児玉 彩(こだまあやか)さんをご紹介致します。今展『Sister』は当方では初の個展開催となりました。
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児玉さんは関西を拠点に2010年より人物画を中心に作品を発表されている美術作家です。 作品に登場するのは児玉さんの身近にいる実在の人物が多く、特に女性をモチーフにされた作品が目立ちます。
製作では、モチーフとなるモデルとのたわいない会話の中でふと現れる「その人らしさ」をそっと捕まえ、まっさらな画面へと描き映していくそうです。繰り返される行為の中で徐々に浮かび上がってきたモデルの外見的な特徴、その人の持つ一種のオーラのようなもの、共有している時間、内面的な美しさなどが綯い交ぜになり、独特な児玉さんの色彩となって表現されます。
「Sister」と題された今展では、「姉妹」を題材にした作品を展示される予定とのこと。 会場には、児玉さんの絵を中心に、違う視点を取り入れた作品の展示も考えられているようです。
ぜひ、ご友人やご兄妹、身近にいる大切な人と一緒に観ていただきたい展示です。
また期間中は、各種イベントも開催いたします。この機会に[美術]という分野があなたにとって、少しだけでも身近な存在になれば幸いです。
iTohen 米須清成
児玉 彩 / Ayaka Codama
2011_京都市立芸術大学 美術学部 美術科 油画専攻 卒業
個 展
2015_花のような人(ギャラリーモーニング/京都)
2013_ between(Gallery Ort Project/京都)
2010_ codama ayaka; room(Laboratory, RAD/京都)
主なグループ展
2015_第1回 iTohen公募展 PACKAGE2015(iTohen/大阪)
面 FACE展(ギャラリーモーニング/京都)
2014_川影(アンティークベルギャラリー/京都)
Collection Gilles Balmet(l’Ecole supérieure d’art et de Design de Grenobleグルノーブル、フランス)
2013_ fitting room 2(Gallery Ort Projec/京都)
受 賞
2015_ 第1回 iTohen公募展 PACKAGE2015 入選
第13回 「1_WALL」グラフィック部門 入選
仕事 / イラストレーション
医療法人 越田クリニック / 24節気
石井アカデミー・ド・バレエ
その他多数