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岩高 伸宏 個展「都市code」

iTohenにて第295回目となる今展では、関西を拠点に活動する岩高伸宏さんをご紹介しております。

都市Code
この作品は、日本の都市風景を平面に落とし込み、それを素材に新たな景色を構築することを試みたものである。つまり、ほとんどの作品が日本のみならず、世界のどこへ行っても見つけることの出来ない都市風景なのである。 にもかかわらず、どの都市風景もどこか既視感があり、日本のどこかに存在するように感じさせる。この感覚は、日本の都市風景が入れ替え可能であることを証明している。 なぜそのような事が起こりうるのか。私は何か見えない力がそこに作用しているのではないかと考えている。 例えば、蜂の遺伝子には巣の建築プログラムが組み込まれていないのに、どの種でも巣の形を正六角形に建築する。それは自然の力学が関与しているからだとの説 がある。まるで雪の結晶がみな正六角形に育ってしまうように。人間が建造するビルにも見えない力が介在しており、それが、この都市風景の近似性を生じさせ ているのではないかと思う。 さて、今回の展示では再構築した都市風景だけでなくオリジナルの都市風景を混ぜ、さらに、作品の表面を触ることが出来るようにした。 オリジナル風景のどこをどのように重ねていったのか、 目と指先で感じ日本の都市風景が入れ替え可能であることをぜひ体感(Haptic)してもらいたい。
岩高伸宏