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佐土原想 展

iTohenにて第258回目になる今展では、現在、関西に拠点を置く佐土原 想(さどはら あい)さんをご紹介致します。


作品をつくるときにネガティブな気持ちでしないと自分の中で決めてるんです。
自分自身がわくわくしたりるんるんしたり…そういう気持ちでつくります。
その方ができあがった作品もそうなる気がするし、あたし自身もできた作品をみてうれしくなります。
もやもやする時は絵に逃げます。
〈記〉佐土原想

佐土原さんは、今年の春、大学を卒業したばかりのガラスを使った作品を制作する23歳の若手作家です。今展が彼女にとって初の展覧会となります。

もともと、絵を描くことが好きだった佐土原さんは大学在籍時に工芸学科に身をおき、そこで授業の一環としてガラスを学びました。
彼女はガラスしか持ちえないつざらざらとした質感やビビッドな色の魅力に引き込まれたと言います。
以後、ガラスによる制作を続けており、今では某工房のアシスタントとして働いておられます。 また、同時に絵を描く事もしており、その行為は彼女にとってガラス作品を制作するにあたって重要なファクターとなっています。
頭のなかにあるぼんやりとした立体のイメージを一度紙に落とし込むことで整理しているとも語ってくれました。 しかし、その絵は下書きや図案と違い色鉛筆を使い独特の筆勢でもって一枚の“絵”として描かれます。そして立体化する際にもう一度イメージを定着させているように思われます。

今、この時点では彼女にとって“しっくり”とくる表現方法なのでしょう。
今展では手のひらに乗るほどのガラス作品を100点以上とドローイングを中心に構成します。
彼女が今まで夢想し、作り上げてきた作品群を是非、この機会にご覧下さい。

〈記〉iTohen 前田悠樹