2011.8.17 _ 2011.8.28
iTohenにて第201回目となる今展では、 弊廊にて初の開催となる成田舞(なりたまい)氏をご紹介致します。
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この度[リトルモア(出版社)]から「ヨウルのラップ」と題した写真集が、発売されました。第2回 littlemoreBCCKS 写真集公募展 大賞・川内倫子賞 ダブル受賞と栄誉ある評価を受けた成田は若干27歳。
この成田の仕事を評価した下記の方々の言葉を以下に引用し掲載させて頂きます。
・「改めて見てみても、やっぱり1等賞。」(祖父江慎:デザイナー)
・「私自身の審美眼を問われ、揺さぶられ続けた。」(平野敬子:デザイナー)
・無視したくてもできない、人間の持つ本能的で原始的なもの、 繰り返し見ては、答えのない迷路にいると実感する。 自分たちはそれを抱えながら生きていくことしかできない 小さな生き物なんだと きづかされる。 (川内倫子:写真家)
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「ヨウルのラップ」と言う風変わりなタイトルについて聞いてみると、「あぁ、それは“夜の帳(とばり)”のことです。私なりに解釈しなおした造語です。」とサラリと言う成田。
以前から、いくたびか作品を拝見する機会をいただいてました。その時に、いつも不思議な文体の言葉が写真と共に添えられてます。そこが、私にはとても気になる点であり、成田の独特の世界観を表しているものだと感じていました。言葉が抽象的で、写真が具体的。鑑賞してる私は、いつの間にか、成田の用意した“とばり=ラップ”に、いつの間にか、くるりと取り囲まれてる錯覚に陥ります。息苦しさと共にネコの“甘噛み”にも似た感覚・・・とでも言いますか。
見たことがない、知らないものを、既に見知っているものの組み合わせで新しく作りたいという欲を持つ成田。自身の表現手段として、ピタリと合致した方法が、どうやら写真と言うメディアだったようです。
今展は、未公開作品を中心に約25点を発表致します。
皆様、是非ともご高覧下さいますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
記_SKKY/iTohen 鯵坂兼充
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成田舞 Mai Narita
1984年生まれ
2007年 京都造形芸術大学 芸術学部 情報デザイン学科卒業
個展
2007 The light box (A WOMB 京都)
2004 Atmosphere (prinz 京都)
グループ展
2010 FANZINE Plus+展 (Bloom Gallery 大阪)
2010 littlemoreBCCKS第二回写真集公募展受賞作品展覧会 (VACANT 東京)
2009 littlemoreBCCKS第一回写真集公募展受賞作品展覧会 (リトルモア地下 東京)
2006 Across The Border (桂園造形芸術大学 Gallery27 ソウル)
受賞
2009 littlemoreBCCKS第二回写真集公募展 大賞・審査員賞 (川内倫子氏 選)
2008 littlemoreBCCKS第一回写真集公募展 審査員賞 (松本弦人氏 選)