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makomo 展「ふつうのえ」

iTohenにて第196回目となる展覧会では、作家:makomo(まこも)氏をご紹介致します。


関西を拠点に活動するmakomo。 彼が描く独特の画風に見覚えのある方も多いのではないでしょうか?

そのユーモアに満ち満ちとした画面には、具象性や抽象性と言われる枠組みには当てはまらない摩訶不思議な “イキモノ” や “場面” が描かれています。

思わず「なぜ?(そうなのか)」と言いたい気持ちがポチポチと湧いてくるのは、おそらく私だけではないのではないでしょうか。

よーく絵を観察してみると、表面は非常にきめ細やかに塗り込められているのが分かります(しかも“白”でさえ、わざわざ絵具を塗っている)。こればかりはデジタルでは表現出来ません。イキモノとおぼしきものは“グラファイトクレヨン”という画材を用いて均一な太さでしかも入念に描かれています。

構成は一見単調にもみえるのですが、その仕上げから想像するにかなりの労力をかけているのがわかります。
丁寧に、そして恐ろしくシンプルに描かれていることが見えてきます。

makomoが言うには「-毎日みても飽きのこない絵-を追求している」とのこと。
なるほど、そのゴールに向かって模索し、現時点で到達した彼なりの表現だということでしょう。

また「現実性を無視してでも、一番いいカタチ(おもしろい)を考えて描いている」とも言います。

makomoの作品をみて(誰しもが)瞬時に“おもしろい”と感じてしまうのは、シンプルなモチーフの“普遍性”と“無視した現実性”が共鳴し合い、得も言われぬ心地のよい<不協和音>となって観賞者に響いて来るからなのかも知れません。

…なにはともあれ、

「何も考えず普通に楽しんでもらえる絵を描いているつもりなので
普通に楽しんでいただければと思います」

というmakomoの言葉通り、頭の中をシンプルにしてーこの際だからスッカラカンにしてー楽しく作品観賞と洒落込もうではありませんか!


平面・立体を含めた新作約10点の発表と、今展にあわせて作られた新作プロダクト、自主制作によるグッズを多数販売いたします。

皆様、期間中にぜひご来場くださいますよう、何卒宜しくお願い致します。

<記> SKKY | iTohen 角谷 慶

makomo まこも

イラストレーター。 大阪生まれ。大阪在住。 見ると思わず「何で?」とツッコミたくなる、ニヤニヤできる絵をめざし活動中。 また個展と称して、くだらないものをただ大きく描くだけの作品を発表している。  個展 makomo mini exhibition “丸太郎” / にじ画廊(東京) / 2011 makomo exhibition “雲②” / オソブランコ(大阪) / 2010 makomo exhibition “雲” / オソブランコ(大阪) / 2010 makomo exhibition “おもち” / にじ画廊(東京) / 2010 makomo mini exhibition “パタン” / にじ画廊(東京) / 2009 makomo exhibition “ぱかっ” / オソブランコ(大阪) / 2009 makomo exhibition “イチ、ニッ、サン” / ラ・ガルリ(大阪) / 2009 makomo exhibition “トマト”/ オソブランコ(大阪) / 2008 makomo exhibition “プレッツェル”/ ギャラリークラス(奈良) /2008 makomo exhibition “レジャー” / PANTALOON(大阪) / 2007 makomo exhibition “ごはんとパン”/ オソブランコ(大阪) / 2007 makomo exhibition “picnic” / くずはアートギャラリー(大阪) / 2007  makomoホームページ makomoのてきとうブログ