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権田直博 展「はっぴぃ法事」

権田さんには計り知れないところがある。

いろいろ考えていることがあって、 だけどそれが作品へと転換されるときに
2つ3つブラックボックスを通過してくる感じ。

昨年も毎日描いているという漫画を見せてもらって、
トンデモナイと衝撃をうけた。

よくある絵描きの漫画ではなく、 しっかり漫画で、絵で、
何より言語感覚がぶっ飛んでいた。

とても素直で、とても意固地。
今年はついに本気で制作に専念しようと、 Re:Sからもちょっと距離を置いている。
その感じも優しいなと思う。

だからこそ、 2011年はきっと権田直博が爆発する。

間違いなく導火線には火がついた。

<記> Re:S 竹内厚

 


[紹介文]
今回、第190回目となる本展では、関西を中心に活動する作家:権田直博(ごんだなおひろ)をご紹介致します。 iTohenでは初となる展示。権田のくりひろげる多作な世界にご期待ください。


何となく・・・、ですが彼の名前や仕事は折にふれ拝見する機会がありました。
と、言う事は何かの縁があったということなのでしょうか。

関西を基点に様々な視点と工夫で活動を拡大する<Re:S>と言う雑誌があります。
独自の展開を見せ、多くのファンを持つこの媒体に
権田のイラストレーションが起用されていました。
その時は、「器用だなぁ。。」と言うぐらいにしか感想を持ち得ませんでしたが、とある機会で彼に接するうちに、まず権田直博という一筋縄ではいかないような人物に心惹かれました。
そして見せられた作品の夥しい数と制作のスピードに、正直驚きもしたのです。

絵は、全くの独学のようですが、それは彼にとって逆に反動的なエネルギーに転換したようで、それが作品の数に反映された様子です。そこが私としては実に好ましく思えたのです。

そもそも、なぜ「はっぴぃ法事」というタイトルをつけたのか?
と朴訥な質問を投げかけてみました。

以下、権田からのコメントをそのまま掲載致します。


昨年おばあちゃんの法事中に思いつきました
法事がとても美しい風景と感じたのと
その時ワーッと展覧会のイメージが
浮かび上がりました

おばあちゃんに恩返しというか
自分が死んだ時もっと“はっぴぃな”法事をしてほしい気持ち

人間というか 地球上の全生物 死亡率100%
でももしかしたらこれから死なない生物がいるかも
知らんだけで 近所の銭湯の脱衣所で
おじいちゃん達が しゃべっていて
耳に飛び込んできた言葉に衝撃を受けました (死ぬまで生きる)

自分の捉え方ひとつですけど 生と死は永遠のテーマ

と答えが返ってきました。なんだか、絵と同じぐらい意味が断片的ですが、
それすらも彼の魅力の一つに思えて、好ましさに輪をかけます。

さて、どんな展示になるのでしょう。全く予想がつきませんが、
きっと“はっぴぃ”な作品に出合えることだと思います。

皆様、ぜひご来場くださいますよう、何卒宜しくお願い致します。

<記> SKKY | iTohen 鯵坂兼充