2011.1.19 _ 2011.1.30
はじめは、自分の身の回りの「うら紙」をもったいないと思い、 自分でノートにして使用していました。
最初から使い古されたような形をしている「うら紙ノート」は、 まっさらなノートに緊張してしまう私にはちょうどよいものでした。
「うら紙ノート」を作る作業は、雑多な日常の中から宝物を探すような行為です。 面白い「うら紙」、例えば、コーヒーのこぼれた跡がある紙、角がこすれて丸くなっている紙、 印刷のインクがかすれて汚れている紙などは、 そのままの形では 日常に埋もれてしまっています。
埋もれている面白さを発見して、 私の視点でもう一度ノートとして綴じる、 その 作る作業そのものが感情を揺さぶられるものです。
私が制作を通して感じた、 「日常の中にこんなに面白いものが隠れていたのか」 という驚きを、 感じていただければ幸いです。
<記> 榊原ひかり
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