パソコンがあれば書は不要だという人がいる。
しかし「感動」を考えたとき、その違いは明らかになる。

書は『線の芸術』である。線とは何か。筆と紙とが触れた跡である。
しかし、そこに何が見えるか。紙の上に描きだされた造形の美しさ、それだけではない。
筆が紙に触れている間のスピード、圧力。紙と離れた後の動き、距離。
それら全てが一本の線を創りあげ、私達は線を追うことで、作家の費やした時間を追体験し
作家の感情までも感じることができるのである。

線という直接的な生命の躍動の表現は
言葉の壁を越えて、万人に共感できるプリミティブな手段だと信じている。

＜記＞　金子祥代

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iTohenにて第139回目となる今展では、関西・関東を拠点に『書』を通じて精力的に活動を続け
また独自の視点で表現の場を開拓する金子祥代（かねこさちよ）氏をご紹介致します。

皆様、是非ともご高覧下さいますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

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金子祥代　KANEKO Sachiyo

東京生まれ。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業
7歳のとき書を始める。現在【芦屋書道くらぶ】を主宰するかたわら作品を発表している。

＜個展＞
2000『first love』P&G gallery（神戸）
2001『love for sale』Gallery Yumeya（神戸）
2002『instinct』Gallery Planets（神戸）
2008『Magical Ink』目黒区美術館 区民ギャラリー（東京）
2008『Magical Ink』Calo Bookshop&Cafe（大阪）

＜二人展＞
2005『Precious Linksk～墨とガラスのリズム～』Promo-arte project gallery（東京）／Tor gallery（神戸）
2007『書と燈 2人展』Gallery Emaiyu（東京）

＜グループ展 ＞
2008.1『5展』Gallery Paw（神戸）
2008.2『Generation6』A.I.R Gallery（New York）　ほか多数出品参加。

＜受賞暦 ＞ 2007.11　創玄現代書展白鴎賞　ほか多数。

＜パフォーマンス＞
2008.3『第4回 Welcomeよっしゃ来い（千葉）』オープニングステージにて4m×4mの文字を揮毫。

＜作品集＞
2008.10『インクの魔法』　墨の作品と４編の物語による絵本を幻冬舎ルネッサンスより自費出版。

＜掲載メディア＞
・2008年11月27日 読売新聞 夕刊／文化面「新刊から」に『インクの魔法』が紹介されました。
・NHK『お元気ですか日本列島』で作家主宰【芦屋書道くらぶ】の指導風景が
2008年11月7日（関西近県）、27日（全国）に放映されました。
・婦人画報2008年9月号『CarreMOJI インテリアにしたい書／アシェット婦人画報社刊』に作品掲載。
・2008年12月14日 神戸新聞 夕刊／文化面にインタビュー記事が掲載されました。
・2008年12月20日 毎日新聞 夕刊／『人模様』欄にインタビュー記事が掲載されました。