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アキヤマサオリ 展 「トブホン」

<紹介文>
iTohenにて第135回目となる今展では、関西を拠点に活動を続けるアキヤマサオリ氏をご紹介致します。


軽快なリズムの中に独創的なハーモニーを奏で、全体を締め付ける低音がちゃんと流れている。時にシャウトする鋭い歌声と、同時に静かに投げ掛ける詞が混在している ようだ。
そう、アキヤマの作品は[音楽]そのものなのだ。

視覚という形を借りた[POPS]と言えば伝えやすいかも知れない。だがよく耳にするPOPSと違うのは“フワフワ”としていない点だ。それは彼女の作品を直に拝見すると良く解る。
握力一杯の筆致や、線を何度も重ねることによってしか出来ない多彩な面がそれを証明している。

在学時から[飛び出す絵本]を一度は手掛けてみたいと願っているアキヤマだが、未だ、それが実現されていない。その、物理的な仕組みが、どうも理解できないと言う。
この「天然ぶり」がアキヤマの作品を背後から支えるもう一つの強さだと、私はあえて前向きに捉えたい。
立体的に表現できないもどかしさはしかし、大丈夫。平面で実に良く表現されている。

今展は新作のみ約30点の発表となります。
是非ともご高覧くださいますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

<記> SKKY/iTohen 鯵坂兼充