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辻元 小百合 展「メルシ」

<作品について>
特別 花が好き、と言ったワケでもないのに
なぜこんなにも 花を描きたくなったのか 自分でも不思議です。
自分の中にある、「花」の引き出しをうっかり開けてしまった。 そんな感じです。

けれど せっかくなので その不思議を楽しんでみたいと思い
ふわふわと流されるまま、花の世話に明け暮れる日々に身を委ねてみました。

愛情を注いでやらないと、キャンバスの中の花もあっけなく枯れてしまうことを知りました。
絵を描くことと 花を育てることは、似ているような気がしています。

<記> 辻元小百合

<紹介文>
今回、iTohenにて第133回目となる今展では、関西を拠点に活動を続ける辻元小百合 (つじもとさゆり)氏をご紹介致します。

*
まず辻元の作品を紹介する際に断っておかなかればならないことがあります。彼女の作品は“写真ではない”と言う点です。
単にリアルな場面やドキュメンタリー性を求めた表現ならば写真で充分でしょう。わざわざ絵にする苦労も必要ないのです。しかし、辻元の場合、“絵でなくてはならない”。それは何故か・・・?

辻元のコメントにもあるように、彼女は描きながら絵と言う生き物を“育てて”いるのです。それも感謝の気持や祈りを花々の花弁の隙間に込めて。
モチーフとなる花。この対象物にも近年、ますます距離を縮めていっているようです。 それは感謝の気持ちを表現することに対して、“恥ずかしさ”を伴わなくなったからでしょうか。 この空間に、あちらこちらと花を咲かせ、一つの花束にしたいと考えていると言う辻元。
そんな空間に自分が居合わせることの出来る幸福。私はそんな気持ちを、恥ずかしさを捨て観覧者に代弁したいと意気込んでいるのです。

本展では新作のみ、約20点の展示を予定。何卒ご高覧頂けますよう宜しくお願 い申し上げます。

<記> SKKY/iTohen 鯵坂兼充

辻元小百合 Sayuri Tsujimoto

1982年 兵庫県姫路市在住
2005年 ホワイトキューブギャラリー特別企画 第2回サムホール2005展参加 (大阪)
ART BEAT KYOTO 2005 参加 (旧 立誠小学校・京都)
アミューズアートジャム2005 参加 (京都文化博物館)
アートポートフォリオ展2005 参加 (ART ZONE・京都)
2006年 個展「リリ」(itohen:大阪市北区本庄西)
2007年 iTohen+SEWING GALLERY 企画公募展 参加    
岩瀬ゆか+辻元小百合+吉實恵 3人展「みつめ」
2008年 スイミー協同企画公募展「おんさ」参加 他多数
[受賞歴]
2005年 第5回アジアデザインコンペ 入選
2006年 第5回TIS公募 入選 、第11回リキテックスビエンナーレ入選
ACRYL AWARD 2006入選
2007年 TOKYO ILLUSTRATION2007 入選