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矢尾板克則 「小屋展」

<紹介文>
小屋をめぐる。

なぜ彼は小屋を作ったのか。
なぜ作者はこの作品を作ったのか、という問いかけは、いつも、ついてまわる。
けれどその問いかけは、作品をよりよく知り、理解することにつながるとは限らない。

出発点がどこであれ、モノはここにある。
そのモノ=作品そのものが、なによりもたいせつなのだ。

作品を通じて見えるものは、作者ではなく、 作品と向き合う人間の内実にほかならない。
わたしであり、あなたである。
そう思うとき、先の問いかけはゆるやかなカーブを描いて自分のもとに戻ってくる。
なぜ、何かの役に立つというのでもないこの古ぼけた質感の小屋を見て、せつなくなったり、胸をしめつけられる自分がいるのか。 なぜ、小屋を、わたしたちは、求めるのか。

小屋をめぐる、ふたつの空間を訪ねる展覧会の時間の中に、 その答えが見つかるかもしれないと、わたしはいま思っている。

<記> 祥見知生
今回、iTohenにて第59回目となる企画展では、新潟を拠点に“陶”を用いて精力的に活動を続ける矢尾板克則(やおいたかつのり)氏を12月5日(水)から23日(日)までの間にご紹介致します。

神奈川県:鎌倉に<うつわ祥見>というプライベートの一軒家をギャラリーとして開放し、陶芸(器)を中心に非常に一貫した眼差しを持って企画展を続けている場所があります。
その場所を主宰し、編集者としても活躍される祥見知生(しょうけんともお)氏が今展をコーディネートし、弊廊とともに枚方市星ヶ丘洋裁学校にある喫茶店:SEWING TABLE COFFEE(ソーイングテーブルコーヒー)でも同時開催する運びとなりました。

暮らしの中に息づくであろう日常使いの器と、矢尾板氏の創作に対する息吹を存分に感じることのできる“小屋”を模した陶作品が並びます。
是非ともご高覧下さいますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

■うつわ祥見
■SEWING TABLE COFFEE

<記> SKKY_鯵坂兼充

略歴及び受賞歴
1969
1991
1993
1995
1998
2000
新潟県長岡市に生まれる
武蔵野美術短大陶磁科卒業 熊本の山本幸一氏に師事
武蔵野美術大学陶磁研究室勤務
国際陶磁器展美濃入選
日本クラフト展優秀賞
ビアマグランカイ佳作賞
展覧会開催履歴
1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006

2007

十字屋(宮城/97,98)ギャラリー栞(新潟/~07)
瓢箪堂(広島)
ギャラリーMOVE(群馬)
桃居(東京/01,04,06)Talente’99(ドイツ)ギャラリーES(東京/00)
松屋(東京)
ギャラリー炎舎(新潟/02,05,07)
のきは(徳島)うつわ楓(東京/07)
ろば屋(新潟/04,06)Ecru+HM(東京/05)ギャラリー介(東京)MINI EXHIBITION(秋田)
うつわ萬器(千葉)
新樹画廊(東京)壷中楽(鹿児島)ぶなの木(愛知)
ギャラリーdot ONE(新潟)OKUDA Art&Craft(埼玉) あかまんま(群馬)ギャラリーIt’s(東京)
青花堂(富山)
うつわ祥見(神奈川)