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川端健夫 木工新作展「maRu」

<紹介文>
新しい形、誰もやったことのない構造、“自分らしい”モノづくり。

いったい僕は何にこだわっていたのか。それは誰のためのこだわりか。

今展は“丸”がテーマである。

幾何学の基本の形であり、器として最も多く作られている“丸”。
その形にこだわることで、 逆にこだわりから離れられるのではないか。

“自分らしい”という縛りから開放されて、自分でも気づいていない
素の自分が見られるのではないか。

初日、いったい僕はどんな顔をしてiTohenに立っているのだろう。

<記> 川端健夫
今回、iTohenにて第58回目となる企画展では、弊廊にて初の開催となる川端健夫による
木の器展<maRu>をご披露致します。

以前、彼の手掛けたテーブルやら、椅子やらを拝見したとき
「一体この人は何時間、木を触っているのだろう?」と何とも素朴な疑問がわいたものだ。
と言うのも、どれもが細部にまで手が掛けられ、とにもかくにも“丁寧”だったのだ。

自身でギャラリーも主宰されてるが、そこでの作家の選択や紹介の仕方なども、
制作を手掛けるのと同様、何にしても丁寧である。
それは購買者である第三者が、彼の手掛けた調度品を生活に取り入れ、実際に使われている様を
思い描いた想像力の表れであろうと思うのだ。

川端氏にとって木材やら生活の在り方、はたまた金銭ではない精神面においての豊かな暮らしを見つめる
新たな挑戦の登山口にあたるのが、造形の基本要素である<丸>の形だと考えているように思える。

まずは開催の初日。彼のまん丸の笑顔が見れることを今から楽しみにしたい。

<記> SKKY_鯵坂兼充

川端健夫(かわばた たけお)

= 略 歴 =

1971年大阪生まれ。
東京農業大学卒業後、農業法人に就職。4年間農業者として経験を積む。
その後、都立足立技術専門校木工科を経て木工作家、木内明彦氏に師事。

2003年 滋賀県甲南町に[ 川端カタチ・ツクリ創作所 ]を設立。
2004年7月 菓子工房[ マンマミーア!]と家具ギャラリーをオープン。
2006年 [ gallery-mamma mia ]を設立。

= 活動歴 =

2003 木と暮らしの工芸展  入選
2004 朝日現代クラフト展  入選
2004 暮らしの中の木の椅子展 入選
2005 川端健夫木工展-暮らしの余白-/滋賀県立近代美術館

○ ギャラリー・マンマミーア