2007.4.18 _ 2007.4.29
<紹介文> | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
子どものころの高濱浩子に会ってみたいものだとずっと思っていた。 遊び場は雑然とした商店街の路地裏。祖父が営む文具店。 紙の束や色鉛筆をうっとり眺めていた。 所在ない時間はひたすら、終わることのない道や蟻の巣のようにひろがる町の絵を描き続けた…… なかでも貿易商だった父親について語るとき、大きな瞳はいっそう見開かれ、きらきら光る。 神戸中央郵便局p.o.box1284。 私書箱が並ぶ薄暗い「秘密の部屋」から出て来た父親の手には、異国から届いたエアメール。 ■ 使用ずみの切手をモチーフに「色」と「線」で構成したオリジナルのポストカード作品「旅する切手」シリーズ(三木重人とのユニット・ゼンマイカムパニー/1999~)、近年積極的に手がける舞台美術や衣装デザインなど、高濱浩子は色とかたちを介した他者とのコラボレーションを楽しむ。 ■今回の「私書箱1284」で、きっと誰もが「あのころ」の高濱浩子に会うことができるだろう。 <記>ブックギャラリー ポポタム 大林えり子 ・
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