2007.2.28 _ 2007.3.11
<紹介文> |
関西を拠点に活動を始めた作家<武市真人>をご紹介致します。 武市が本格的に発表をするのは今回が初となります。 某専門学校出身の武市は、そこで商業美術(イラストレーション)を学んだ。しかし卒業と同時に描くことに対しての一切の興味を無くしてしまったと言う。 一歩間違えば、生きる目的すらも見失いかけた彼は、発表に至までの期間を自分の言 葉で<空白の6年間>と語る。 しかし、突然叩き起こされたかのように、彼は猛然と描き始める。 「なぜか分からないが、描いてしまってたんです。」と武市が描き貯めた作品群は、 その壊れてしまったダムのイメージを私に投げつけてきたのだ。 ある地点から確実に重なっていく作品をどう排出していくべきか? 彼が、ここ最近描いた一片は徐々に落ち着きを取り戻し、不用な物が削ぎ落とされているといった印象だ。その中から表れた形は、まるで未見の灯台のように漆黒の空間の中でそびえ始めた。 例えるならば、それは遠い遠い銀河系の中にある惑星の一つに林立する『灯台』のようだ。 また一人、未開で大きな期待を孕んだ新人が突如現れたと言った印象である。 <記>skky_鯵坂兼充 |