2007.1.31 _ 2007.2.11
<紹介文> |
第44回目となる弊廊での企画展では、関西を拠点に活動を続けるイラストレーターである <須川まきこ>をご紹介致します。 彼女は主にペンを用い、繊細な線の連なりで女性像を描く。 最初に彼女の作品集<Lace Queen>※を拝見した時に、その様な印象が先に立ってしまった。 しかし、彼女の作品はそれだけではないことが時間の経過と共に見えてくる。 「プライベートな時間の女性像を描きたい。」と語る彼女のモチーフは、大学に在籍してから十数年経た今も一貫して変わらない。 高校時代に女子寮で過ごした須川は、どれも同じ間取りだと言うのに、性格の違う人物達が生活をするだけで全く違う世界観を創り出すことに新鮮な驚きを感じたと言う。 須川の創り出す世界の魅力を考えた時に、そういった対極にあるものを卑下するのではなく、受容し分析できる能力にあるのではないかと私は考える。 固唾をのんで見守る心境である。 <記>skky_鯵坂兼充 |