2006.10.18 _ 2006.10.29
<記> 梢 夏子
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<紹介文> | ||||
関西を活動の拠点とする梢夏子は、iTohenでは初となる個展を開催する。
彼女の作品を最初に拝見する機会を得たのは、昨年の夏に弊廊にて開催した企画展<そらみいと>であった。 「自分の中でせき止めている何か 目の詰まったフィルターがあった」 それは日本画というカテゴリーやら、払拭し得ない自己の概念やらが流動的な方向へ向かおうとしているのに対し、創作の出入口を塞いでしまっていたのではないのか? 梢が求める創作の本質とは、表現においての技術を通り越した“個”の潜在意識を如何に掘り起こすことに他ならない様子だ。 彼女は、そのー目詰まり状態ーを振り切るためドイツへ向かう。 彼女の不安はここで一掃され また歩み始めることになる。 帰国後、必然を持って現在の作品の原形が現れる。 その一見 過剰かと思える色の氾濫は、彼女曰く「風景の中の微妙な異物」だと語る。 さらに今展では、<光>と<影>を取り入れた展示構成を計画している。 <記> SKKY_角谷 慶 ・
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