2006.9.20 _ 2006.10.1
<紹介文> |
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三重県伊賀を活動の拠点とする高田竹弥は、 昨年の同時期に弊廊にて発表をし、今年で2度目の開催となる。今展は< 風によせて >と題した。
彼自身が綴った言葉からも読みとれるように、高田は現在住まう伊賀の自然や、その目の前にある既存の事柄や生命の営みに非常に繊細な視点を持ちつつ、大いに興味を惹かれている様子だ。 例えば、育てている野菜や、果物がどのような時期に植えるべきなのかを地元の住民に教わり、そこに隠されたカラクリや素の美しさに感動し、それを作品という媒体に転換させ表現している。 私達の暮らしや生活環境や地球環境は、いつ「たがが外れて」しまったのだろう。 創作をする場合、多くの人が、必ずと言って良いほど「何を描きたいのか?」「何を表現したいのか?」と言う、難題にぶつかるはずだ。 一見、時代と逆行していると思われがちな選択方法だが、果たしてそうだろうか? 彼の作品の真骨頂は、<平面作品>だろう。 描くには、描いているのだが、彼の作品を拝見していると、もともと地中に埋もれていた古代の人達が作り上げた土器やら装飾品やらを見つけだし、それはもう丁寧に磨き上げ、丹念に修復し、息を吹き返させているかのように思えてくる。 並行して、立体作品を制作するが、これは彼にとって、自身の本道である平面に立ち向かうための準備やら練習やらであるかも知れない。 今回は、ほとんどが平面・立体の新作、約30点の発表となる。 <記> SKKY_鯵坂兼充 ・
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