2005.5.24 _ 2005.5.29
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<紹介文> |
佐藤氏の作品を観せてもらい、久々に動揺した。いや、感動に近いものだ。佐藤氏は筆者と同様、1971年生まれの33歳だが今回が初めての公の場での発表となる。作品の特徴として廃材を利用した半立体のものが最近では多く取り掛かってるスタイルとのこと。
彼の経歴を辿ろう。佐藤氏は大阪芸術大学に在籍したものの1年で中退する。彼曰く、「自分は無茶苦茶するから迷惑をかけてしまう・・」「単純に小さい頃から学校が苦手なんですよ。」と苦笑いする。彼の眼差しからは媚びも嘘も感じない。まさに人となりが、作品へと転化され表現されている。それも純度の高い転化だ。 大学を辞めた彼はアルバイトを転々とし、作品制作から遠のいた。これは生活を優先させるためのしごく自然な選択であったと思う。しかし、いつしかアパートの鍵もかけず、ありったけの全財産である23万円とパスポートだけを握りしめ、“つっかけ”のまま上海行きの船に乗り込み、気が付けばアジア圏を中心にアメリカまで渡り9ヶ月間の放浪に出てしまったと言う。こんな“漫画のような”人生を歩んでいる人が実際にいたのか・・とさらに驚いた。 <記> SKKY 鯵坂兼充 ・ <履 歴> 佐藤 貢 SATO,Mitsugu 1971年生まれ。 1992年 大阪芸術大学美術学科 中退。 1994年~ 中国よりアジア諸国、アメリカ、中南米諸国などを旅する。 1998年 和歌山市へ移住後[流木]を用いて作家活動を再開する。 1999年~ 毎年、年に一度 和歌山市にてグループ展に参加。 2005年 第1回個展(大阪:iTohen) 2005年 巡回展(東京:limArt) |