平賀真理子個展[ユニコーン]をご紹介致します。
平賀真理子はまだ22歳の女の子。子供の頃から友達と遊ぶよりも「らくがき帳」に向かって色えんぴつやクレヨンを握りしめ、絵を描いてはお母さんや仲の良い友達に見せ、喜ばせていたそうだ。みんなが喜ぶ笑顔を見ることに一番の幸せと感じていたのだと言う。
そして、その思いは22歳になった今も変わることなく続いている。 そんな彼女の人生の中で一番の転換期となったのが専門学校に入学したことだ。今まで知り合うことのなかった第一線で活躍している作家…クリエーターを目指している人…その人の多さに衝撃を受ける。また、同じ目標に向かい刺激しあえる仲間ができたことが一番の喜びであった。
幼少時代から愛用している色えんぴつを使い、モチーフは変わってはいるが彼女から生みだされる作品はどこか遊園地のメリーゴーランドを連想させるメルヘンチックな世界観がある。子供の頃に[ままごと]で遊んだアクセサリー…[おとぎ話]の中にでてきそうな動物や建物…と作品のモチーフは常に”空想上の何か”で形成されている。
そして、今回の個展のタイトルとなった[ユニコーン]。西洋で言い伝えられている架空の動物である。彼女の作品はユニコーンの頭から生える一本の角のようにまっすぐと観覧者たちをその幻想的な世界へと導いてくれるのである。
text:skky 川上勝己
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