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木村百合子+藤澤悦子 2人展「温度系」

「ハギレトギレのコラージュ」 かの有名な詩人でもあり小説家でもあった、ヘルマン・ヘッセが言うには「人間が出来る2ッの美しい事は、絵を描くことと音を奏でることである」という…。 まさに私も同感。モノを作り始めた途端、人生が潤いを持ち始めると信じて疑いません。 そして、この2人も同じ事を考え、絵を描いているようです。 商業的な観点から作っていない分、積極的な勢いを画面から感じることはありませんが、 気負わない美しさと純粋さがあります。 そういったモノツクリの喜びや恍惚を知ってしまった2人の、日々の公開日記、または端切れや途切れを丁寧に集めたコラージュといった展覧会かもしれません。 木村は鳥取の大山に程近い所を住まいとし、藤澤は大阪で活動している。 全くといって良いほど、生活環境の違う2人の目指す所が似ている事も興味深い点です。

TEXT : SKKY 鯵坂兼充

木村 百合子 KIMURA,Yuriko

1973 大阪生まれ
1998 大阪総合デザイン専門学校
イラストレーション科 卒業

1999 [ 自分視展 ]    ギャラリースプーン(大阪)
2000 [ ぬくぬく展 ]   ギャラリーカト(京都)
2001 [ west best展 ]  ギャラリー80(東京)

藤澤 悦子  FUJISAWA,Etsuko

1968 大阪生まれ
1991 大阪芸術大学 美術学科卒業