2012.10.31 _ 2012.11.11
iTohenにて第231回目となる今展では、関西を拠点に活動を続ける山内庸資(やまうち・ようすけ)氏をご紹介致します。弊廊では昨年に続き、2度目の発表となります。
* 「本格的にドローイングの発表を始めて約2年経つのですが、もっと自分のものにしていきたいのが1つの理由にあります。ドローイングでしか表現出来ない展示の仕方や、単純に描いていて楽しいという事が大きいです。」 山内さんは学生時代から油彩に取り組んできたそうです。「作業」という観察の面から言うと油彩画であれば支持体となるキャンバスの準備に始まり、下地を制作する作業と、本番に取り掛かるまでに少しばかりの手間を必要とします。 僕が知っている山内さんは「抽象画」の人でした。ところが近年の作品は途端に、それが何を描いているのかがわかる「具象画」に変化しています。もともとは具象的なものを描く事が好きでした、と山内さん。対象は「もの」をそのまま「もの」として抽出して描ける、シンボリックなものを意識して選択しているそうです。日常的にあるものを、少し非日常的に見えてくる事が面白みを見出している様子です。単純に人を描く事が好きなのだ・・と正直な気持ちも打ち明けて下さいました。 また開催期間中、山内さんの発案により様々なジャンルで活躍される3人をお呼びして、トークイベントを開催致します。作品展なのに、なぜそんな必要があるのでしょう・・。 「僕という人間を媒介にして何か面白い事が出来たら、というのが発端です。そこからイメージが膨らみ、関西在住の同世代のもの作りの方々にジャンル関係なくお話をきいてみたい、と思いやってみようと思いました。」と考えてのことだそうです。 なるほど、今展にタイトルとして掲げている<Around is mine>は、一つそういった側面も意味するのか・・・と合点がいった次第です。 どうぞこの機会にご高覧頂けますよう宜しくお願い致します。 iTohen 鯵坂 兼充 |
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山内庸資 Yousuke Yamauchi
<略 歴> 1978年 生まれ。神戸市在住。 個展 グループ展 イベント Official web site[山内庸資] |