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佐藤貢 展

iTohenにて第170回目となる展覧会では、作家:佐藤貢(さとうみつぐ)氏をご紹介致します。

2005年、弊廊と大阪市北区中津にあるPANTALOONで同時開催した初個展を皮切りに、関東地区・名古屋と次々と展示を繰り返した佐藤。他に類を見ない作風や人格も相まってか、回数を重ねる度に各地に熱烈なファンが出来た様子だ。これは作家冥利につきる事であろう、と同時に得も言われぬプレッシャーさえも抱え込むことになったのは言うまでもない。彼は当初、絵画からスタートした作家だ。芸術大学出身とは言え、約1年しか通わなかった佐藤にとって、絵を描く行為は素人に毛が生えた程度だったことだろう。海外放浪の後、かなりのブランクを経て、とある出来事に遭遇した佐藤は、作品をそれこそ猛烈に作り始める。出来上がった絵に、一つ一つ自作の額縁を作る佐藤曰く、材料は近隣から“拾ってきた”ものばかり。既製の素材と違い、当然ながらすべてが“バラバラ”だ。45度に正確に切れないもどかしさは、隙間を埋めていくことで少しづつ解消し、それが時間の経過とともに、絵(平面)を覆い尽くしてしまった。これは、佐藤の言葉を借りれば「額縁の成れの果て」だという。その果てに行き着いた作品群は、私の心の奥底に震撼し、それは今もなお続いている。多分、それは、佐藤の作品を目の当たりにしたことのある方には同感して頂けるのではないだろうか。

今展は、彼の中で一つのシーズンに区切りがついたのか、平面作品を主体に新作のみを携えてやってくるそうだ。弊廊では3年振りとなる佐藤の展示。今から、とてつもなく楽しみだ。

<記> SKKY/iTohen 鯵坂兼充

佐藤 貢     Mitsugu Sato

1971年
1992年
1994年~
1998年
1999年~
2005年5月
7月
9月
2006年5月
9月
11月
2007年5月
7月
2009年5月
9月


生まれ
大阪芸術大学美術学科 中退
中国よりアジア諸国、アメリカ、中南米諸国などを放浪
和歌山市へ移住後[流木]を用いて作家活動を再開
毎年、年に一度 和歌山市にてグループ展に参加
第1回個展(大阪 北区本庄:iTohen、中津:パンタロン
巡回企画展(東京 渋谷区恵比寿南:lim Art
企画展/月がほしい。(大阪 枚方市星ヶ丘:SEWING TABLE COFFEE
第2回個展(大阪 北区本庄:iTohen)
巡回企画展(愛知 名古屋:コロンブックス
巡回企画展/朝(大阪 枚方市星ヶ丘:SEWING TABLE COFFEE)
第3回個展/Waltz(大阪 北区本庄:iTohen)
巡回企画展(東京 日本橋茅場町:森岡書店

第4回個展(大阪 北区中津:パンタロン
巡回企画展(愛知 名古屋:gallery feel art zero