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Simple Wood Product 展

[紹介文]
iTohenにて第146回目となる今展では、関西を拠点に活動を続けている[simple wood product]の江見新
(えみあらた)をご紹介致します。

今展覧会はsimple wood productの家具に対する、また暮らし方に対する提案を盛り込んだ家具の新作展および受注会の場となります。
活動名の通り、彼の作り出すテーブルや椅子など、どれをとっても朴訥とした雰囲気を漂わせながら、同時に新鮮な印象を感じさせます。
木工制作の基本に忠実に乗っ取る姿は、テーブルの細部、椅子の組み方の随所に見ることができます。まず、それが彼の“木”と言う素材に対峙する礼儀の表れなのではないかと感じました。
当然の事ながら彼の場合、“木”に触れる時間が一般の方々に比べ多いでしょう。いわゆる自然がもたらした素材の代表格にあたる“木”。
例えば野菜を作ったり、米を作ったりの方々は毎日、土に触れるはずです。その行為は“食べていく”に他ならないのですが、違う観点で考えた時、それは毎日、“地球に触れる”ことと同じことなのではないでしょうか。
simple wood productの仕事も同じく“地球に触れる”行為として家具が出来上がってしまっている。そんな印象を受けるのです。と、言うのも数々の機械を駆使して作り上げてるにも関わらず、その手間の掛かりように、労力を飛び越えて愛情さえ感じるからです。

今展は、そんな彼の仕事の表れ方に賛同した、岐阜で活動するガラス作家の青木邦恵 と姫路で活動する金工と布の仕事を続けるyuuku。そして島根で活動する家具工房enの木製の食器やカトラリーが同時に展示され空間を創りあげます。
皆様、是非ともご高覧下さいますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

記 SKKY | iTohen 鯵坂 兼充

■青木邦恵

1982年生まれ。
大阪成蹊女子短期大学デザイン美術科美術コース卒。
卒業制作展にて学長賞。
倉敷芸術科学大学芸術学部工芸学科ガラス工芸コース卒。

繊細な色彩・フォルムでのガラス作品制作を行なっている。
現在は岐阜県に窯を持ち活動中。

2003:尾道帆布展 2004  がらすあそび展
2005:わんわん大賞展 入選
2005:倉敷芸術科学大学 卒業制作展(倉敷市美術館/神戸北野ガラス館)
2005:同学芸術学部工芸学科ガラス工芸コース卒業
2006:岐阜県美術展 秀作賞    青木邦恵・魚井リカ2人展
2007:瑞穂市美術展 市長賞
2008:room展 参加(大阪市北区本庄西/iTohen)
2008:bar akadama in cafe Siesta 岐阜県美術展入選
2009:今夏7月に名古屋ハートフィールドギャラリーにて個展開催予定

■yuuku 寺本英幸

兵庫県姫路を拠点に活動するユニット。
1988年   京都芸術大学 彫刻科 卒業
同年   寺社仏閣に関する制作会社にて装飾金物のデザインに携わる

2006:もとづくこと yuuku展(大阪市北区本庄西/iTohen)
2007:White Christmas 展参加 (滋賀県甲賀/gallery-mamma mia
「金属と布のかたち」 展 (京都/恵文社一乗寺店 生活館ミニギャラリー)
2008:「ひとさじ」 展(東京青山/スパイラル)
2009:「さくら」展参加(茨城県古河市/) hibi
他多数

yuuku オフィシャルサイト

■家具工房 en

藤原 将史(ふじわら まさし)
昭和55年生まれ 島根大学平成14年卒業後、飛騨国際工芸学園で家具作りのノウハウを学び、家具屋などの仕事をへて、平成19年島根県にて家具工房enを設立。